一人暮らしをすることになればまずはじめにするのが物件選びですよね。
家賃や間取りなど色々とこだわりの部分があるのではないでしょうか。
その一方で、物件選びに迷ってしまって決めきれないという人もいるかもしれません。
特に初めての一人暮らしだと経験がないので、何を重視すればいいのかわからないという人も多いと思います。
そこで今回は一人暮らしの物件の選び方や注意したいチェックポイントをご紹介します!
知らないと絶対に気づけないような部分もご紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
⇒一人暮らしの物件の選び方!絶対知っておきたい10+αのポイント後編
引用元:https://nanapi.jp/77428
木造か鉄骨・鉄筋か
まず最初に気にしたいのが建物の造りのこと。
マンションやアパートなどの主に住居には木造(W造)、鉄骨造(S造)、鉄筋コンクリート造(RC造)があります。
細かい構造上の説明は割愛しますが、素材や造りが違いので当然それぞれにメリットやデメリットがあります。
それぞれのメリット・デメリットは挙げれば非常にたくさんあるのですが、一人暮らしで気にしたいのは数点。
まずは耐震性。
日本は地震大国ですから、やはり耐震強度というものは気になります。
また同様に耐火性も大切です。
これらの耐震・耐火性能はRC>S>Wの順に強くなります。
加えて木造であればシロアリ被害なども気をつけなければいけません。
また、暖房性能も重要なポイント。
建物の気密性が高ければ冷暖房も効率よく機能しますが、通気性が良いと冷暖房効率はどうしても悪くなってしまいます。
これもRC>S>Wの順番に気密性が高くなります。
また、一階が駐車場で直上に部屋がある実質2階になっているタイプのものは造りに関係なく底冷えしやすく冬は寒くなります。
もちろん対策を取っているところも多いですが、基本的には通常の部屋よりも冷えやすいのが難点。
そしてもうひとつ重要なのが防音性。
一人暮らしの賃貸物件はファミリー向け分譲住宅などと比べるとどうしても予算や造りの関係で壁が薄くなったりしますし、学生・社会人問わず様々な生活サイクルの方が住むものですから、思った以上に生活音は聞こえてきます。
これももうなんとなく想像がつくかもしれませんが、RC>S>Wの順番に防音・遮音性が高くなります。
ここまで聞くとRCが最高のように思えますが、RCにもデメリットは存在します。
最大のデメリットは価格です。
どうしてもRCは建築費用が高くなるので、家賃も高くなりがちです。
経済的に余裕のある場合は良いですが、学生や新社会人の一人暮らしだと家賃は少しでも切り詰めたいところだと思います。
どれだけの家賃なら捻出できるのかよく考えて選んでください。
ちなみに、S造とRC造のハイブリッドである鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)というものもあります。
高層マンションなどの比較的高価格帯の物件によく使われる建築構造です。
性能が良いだけに価格は高くなります。
1階か2階以上か
同じ物件でも1階か2階以上かで生活は大きく変わります。
先ほどもお話ししましたように、一階は地面から近く構造的にも冬場は寒くなりがちです。
特に角部屋は周りの部屋の暖房の恩恵を受けることができないので、一階の角部屋は一番寒い部屋になります。
また、防犯面でも1階よりは2階以上のほうが安心です。
空き巣などが一番侵入しやすいのは1階ですし、往来の視線を遮るものがないのでプライバシーの面でも1階は不利。
交通量が多い道路の前の場合は、視線に加え騒音も気になります。
特に女性であれば2階以上がおすすめです。
ただしその分家賃は一階が一番安いので間取りは一緒でもお得に住むことができます。
周辺環境などを考慮して一階でも問題なさそうであれば、家賃を抑える有効な手段になります。
窓の向きはどうか
物件でもうひとつ気にしたいのが窓の向きです。
窓の向き次第で日当たりや室温は大きく変わってきます。
太陽は東から昇って西に沈むということから考えれば一番良いのはもちろん南向き。
一日中万遍なく光を取り込むことができます。
南向きの部屋が人気で家賃が高めなのはそのためです。
東向きは午前中は午前中は日の光をたくさん取り入れることができますが、午後からはかなり暗くなります。
反対に西向きは午後から日の光がたくさん入るため、真夏は西日がきつく一日中暑いということになります。
そして一番日当たりが悪いのが北向き。
太陽の動きを単純に考えれば、南向き同様日当たり良好のように思えますが、それは間違い。
太陽は北半球では東から西へ動く際に南寄りを通るので、日本では北向きは一日中日当たりを期待できません。
単純に考えれば南向きが一番良いわけですが、ライフスタイルによっても変わります。
日中一番日の当たる時間帯を会社や学校で過ごしほとんど在宅しないのであれば必ずしも南向きにこだわる必要もありません。
自分のライフスタイルと照らし合わせて考えてみましょう。
都市ガスかプロパンガスか
一人暮らしでは光熱費も重要なポイント。
特にガス代は都市ガスかプロパンガスかで大きく変わってきます。
都市ガスのほうが圧倒的に安く、使い方では万単位で料金が変わることも珍しくないのでできれば都市ガスを選びたいところです。
一方でプロパンガスのメリットは何があるか、というと少なくとも入居者の立場でいえば特にありません。
色々とからくりがあるわけですが、プロパンガスは導入設備や費用などの面で大家側にメリットがたくさんあるわけです。
その分ガス業者はマイナスになりますから、マイナス分は日々のガス料金となって入居者側が負担することになるわけです。
ですから、都市ガスとプロパンガスの物件を選択できる状況にあるなら迷わず都市ガスの物件にしましょう。
いかがでしたか。
ここまでは建物の基本構造などに基づいて物件選びで気をつけたいポイントをお話してきました。
初めて知ったというポイントがあればぜひ参考にしていただければと思います。
次のページでは室内の設備や周辺環境など、こちらも非常に重要なポイントをご紹介していきます。
あなたの暮らしに直結する部分でもありますのでぜひそちらも合わせて読んでみてください。